日本における味噌の文化
和食と聞くと思い浮かぶ調味料の一つは味噌でしょう。味噌は日本全国で親しまれる大豆由来の調味料です。
味噌はかつて地位の高い人などに親しまれていた貴重品でした。庶民の口には入るものではなく、贅沢品として重宝されていました。現代ではスーパーで数百円も出すと簡単に買うことができる人気調味料になっています。
味噌は日本全国で生産されています。
例えば北海道では、赤色系の少し辛めの米味噌が好まれています。誰でも食べやすい口当たりが特徴です。東方地方でも赤系の辛口米みそが人気です。
甲信越地方でも同様に米味噌が主流で、味は辛めの赤系です。東海地方では豆味噌が好まれています。関西では米味噌ですが、赤系ではなく白みそが好まれます。甘味が強いのが特徴です。
中国地方では米味噌と麦無その両方が好まれ、辛口のものも甘口のものも造られます。四国では甘口味噌が主流です。九州では麦みそが主流です。
このように味噌は日本全国で生産されています。
味噌の歴史
味噌はもともと中国の食品が起源だと言われています。日本が飛鳥時代の頃に伝達されたとみられていて、これが確かな場合は1300年ほど歴史がある食品ということになります。平安時代にはぜいたく品として、鎌倉時代では武士の食事として好まれました。
室町時代に入ると農民たちも自分たちで味噌を作るようになり、庶民にも親しまれます。この時代に造られた味噌が現代の味噌の原点と言われています。
戦国時代でも携帯食として武士に愛されました。江戸時代には味噌汁が一気に広まり、日常食の一部となったようです。
その後味噌のカップ売りなどが昭和に定着したり、だしの入った味噌が売られたりと、味噌文化がさらに深まっていきました。
そして現代では日本のみならず、味噌は他の国でも買う事のできる人気調味料になっています。
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